ライン作業って具体的にどうするの?

工場での仕事の能率化を図るために、流れ作業で一つの工程を複数人で取り組み生産していく方法を「ライン作業」と言います。ライン生産方式というのが正式な言い方ですが、食品製造から精密機器の組み立てまで様々なジャンルの工場で取り入れられています。ライン作業の代表的なものには、製品の組立ライン、製品の加工ライン、製品製造のための機械を操作するオペレーションライン、製品の不備をチェックする検品ライン、製品を包装する梱包ライン、製品を配送先別に分けていく仕分けラインなどがあります。いずれも同じ作業を繰り返すので、たとえ工場でのライン作業が初めてだという人であっても、慣れればすぐに仕事が覚えられ、コツをつかめば作業も余裕をもって進めていくことができます。

ライン作業が向いている人、向いていない人は?

ライン作業はほとんどの場合、ベルトコンベヤーに乗って次々流れてくる製品を対象に行うものです。そのため、不適合品は絶対に出さないという集中力と、流れてくる間はすべての製品に対応できるだけの体力があることが、ライン作業に携わる場合の必要最低条件となります。そのうえで、長時間同じ作業を繰り返すわけですから、単純作業は苦にならないという人がこの作業に向いているといえます。さらに同じ流れ作業であっても、マニュアル通りのやり方に留まるのではなく、自分なりに創意工夫をして作業効率を上げられる人がよりいっそうこの仕事に適しているといえるでしょう。一方で、物事に飽きっぽい性格の人は単調な作業の繰り返しに耐えられないかもしれません。また話好きでいつも誰かとコミュニケーションをとっていたい人も、黙々と集中して取り組むこの仕事には向いていないといえます。